IT・ゲーム業界経験者の約6割が品質管理・デバッグに「課題や悩みあり」と回答。課題のトップは「テスト時間の不足」で約56%

スマートフォンアプリや業務システム、ゲームなど、私たちの日常生活はさまざまなソフトウェアによって支えられています。
便利に利用できる一方で、ひとたび不具合が発生すれば、業務が停止したり、ユーザーからの信頼を損なったりと、ビジネスに大きな影響を及ぼしかねません。
こうしたソフトウェアの品質を陰で支えているのが、品質管理やデバッグ(プログラムの不具合を発見して修正する作業)を担う専門家たちです。
それでは、実際にIT・ゲーム業界の現場で働く方は、自社の品質管理体制をどのように捉え、どのような課題を抱えているのでしょうか。
ということで今回は株式会社NEXERと共同で、事前調査で「IT・ゲーム業界で働いたことがある」と回答した全国の男女30名を対象に「IT・ゲーム業界における品質管理の重要性」についてのアンケートをおこないました。
「IT・ゲーム業界における品質管理の重要性に関するアンケート」調査概要
調査手法:インターネットでのアンケート
調査期間:2026年5月1日 ~ 5月7日
調査対象者:事前調査で「IT・ゲーム業界で働いたことがある」と回答した全国の男女
有効回答:30サンプル
質問内容:
質問1:あなたの職場では、品質管理やデバッグの体制は整っていましたか?
質問2:その理由を教えてください。
質問3:品質管理やデバッグは、社内でどのくらい重要視されていましたか?
質問4:その理由を教えてください。
質問5:品質管理やデバッグを外部に委託したことはありますか?
質問6:その理由を教えてください。
質問7:品質管理やデバッグに関して、課題や悩みはありますか?
質問8:どのような課題ですか?(複数回答可)
質問9:どのような課題か具体的に教えてください。
※原則として小数点以下第2位を四捨五入し表記しているため、合計が100%にならない場合があります。
質問1:あなたの職場では、品質管理やデバッグの体制は整っていましたか?
まず、勤務先の品質管理やデバッグの体制が整っていたかどうかを聞いてみました。

その結果「ある程度整っている」が30.0%で最も多くなりました。
次いで、「十分に整っている」が23.3%、「やや不足している」が23.3%、「不足している」が13.3%、「わからない」が10.0%となっています。
「十分に整っている」と「ある程度整っている」を合わせると53.3%となり、半数以上の方が品質管理・デバッグ体制について一定の評価をしていることがわかりました。
その一方で、「やや不足している」と「不足している」を合わせると36.6%にのぼり、3人に1人以上が体制面に不安を抱えていた実態も浮かび上がっています。
質問2では、それぞれの回答理由を聞いたので、一部を紹介します。
「十分に整っている・ある程度整っている」と回答した方
「やや不足している・不足している」と回答した方
体制が「整っている」と回答した方からは、定期的なコードレビューやテストの実施、ツールの精査など、組織として品質を担保する仕組みが構築されているという声が多く寄せられました。
一方で、「不足している」と回答した方からは、業務の属人化や人員不足を課題として挙げる声が目立ちます。手順が個人の経験や判断に依存し、ドキュメントとして体系化されていないことが、品質のばらつきを生む要因となっている現場も少なくないようです。
質問3:品質管理やデバッグは、社内でどのくらい重要視されていましたか?
続いて、品質管理やデバッグが社内でどの程度重要視されていたかを聞いてみました。

その結果「非常に重要視されている」が66.7%で最も多くなりました。
次いで、「やや重要視されている」が30.0%、「まったく重要視されていない」が3.3%となっています。
「非常に重要視されている」と「やや重要視されている」を合わせると96.7%にのぼり、ほぼすべての回答者が、品質管理やデバッグを職場における重要な業務として認識していることが明らかになりました。
質問4では、重要視されている理由を聞いたので、一部を紹介します。
「重要視されている」と回答した方からは、顧客満足度や信頼関係への影響を挙げるコメントが多く見られました。
また、「継続して仕事を受注するため」という回答もあり、品質管理やデバッグは単なる確認作業にとどまらず、事業の継続性や顧客との長期的な信頼構築に関わる、経営にも直結する重要な業務として位置づけられていることがうかがえます。
質問5:品質管理やデバッグを外部に委託したことはありますか?
続いて、品質管理やデバッグを外部に委託した経験があるかどうかを聞いてみました。

その結果「ある」が36.7%、「ない」が63.3%となりました。
約37%が外部委託の経験を持っている一方で、多くの現場では、品質管理やデバッグを社内で完結させていることがわかります。
質問6では、それぞれの回答理由について聞いてみたので、一部を紹介します。
「ある」と回答した方
「ない」と回答した方
外部に委託した経験のある方からは、社内のリソース不足を補うためや、第三者の客観的な視点を取り入れて品質をさらに高めるためといった、戦略的な活用を意識した理由が挙げられました。
一方、外部委託の経験がない方からは、コスト面への懸念や、社内で十分に対応できていること、外部に任せた場合の責任の所在への不安などが理由として挙げられています。
品質管理やデバッグを外部に委託するかどうかは、企業の規模や人員体制、業務内容、扱うソフトウェアの特性など、さまざまな要因によって判断が分かれているようです。
質問7:品質管理やデバッグに関して、課題や悩みはありますか?
続いて、品質管理やデバッグに関して課題や悩みを抱えているかを聞いてみました。

その結果「ある」が60.0%、「ない」が40.0%となりました。
半数以上の方が、品質管理やデバッグの現場で何らかの課題に直面している実態がうかがえます。
質問8では「ある」と回答した方に、具体的にどのような課題かを聞いてみました。
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最も多かったのは「テスト時間の不足」で55.6%でした。
次いで「人員不足」が50.0%、「開発スケジュールとの兼ね合い」が44.4%となりました。
時間、人手、スケジュールの3つが、品質管理の現場を悩ませる大きな要因になっているようです。
質問9では、具体的にどのような課題があるかも聞いてみたので、一部を紹介します。
具体的な声を見ると、人員不足や時間不足を課題に挙げる内容が目立ちました。
納期を優先すればテストが不十分になりやすく、テストを徹底すればスケジュールに影響が出るという板挟みが、現場の悩みにつながっているようです。
また、「どこまでテストすべきかの線引き」や「基準によって担当者の判断に差が出る」といった声もありました。品質基準を明確に定め、関係者間で共通認識を持つことが、現場の負担を軽減するうえで重要なポイントといえそうです。
まとめ
今回の調査では、IT・ゲーム業界における品質管理やデバッグの実態が明らかになりました。半数以上が「体制は整っている」と感じている一方で、約37%は不足を感じており、60%が現場で何らかの課題を抱えていることがわかりました。
とくに大きな課題として挙がったのは、「テスト時間の不足」「人員不足」「開発スケジュールとの兼ね合い」です。限られた時間や人員の中で品質を担保しなければならない難しさが浮き彫りになっています。
社内体制の整備だけでは対応が難しい場合は、必要に応じて外部の専門知見を活用することも、品質を守るための有効な選択肢となるのではないでしょうか。
Qエースのデバッグ・検証による品質保証は、テスト前の品質把握からチェックリストの作成、多端末検証、通信チェック、課金まわりのチェックまで、検証前の準備からリリース後の確認まで幅広くサポートしています。
品質管理体制の構築や、テストの効率化、リソース不足の解消などにお悩みの際は、ぜひお気軽にご相談ください。
<記事等でのご利用にあたって>
今回ご紹介した調査結果は、株式会社NEXERとQエースによる共同調査に基づいております。
本調査の内容を引用・転載される際は、出典元であるこちらの記事へのリンク設置をお願いいたします。
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